【キミの声をきかせて】~声を失った少女は、四人の王子に溺愛される~


そして……


「碧(アオイ)ー!俺の部屋からドライヤー持ってこい」



と1人の男の子に言うと



「はー?自分で持ってきなよ〜!本当人使い荒いんだから〜!」



黒髪さんに命令されたのは、可愛い雰囲気の男の子。髪の毛がミルクティ色でふわふわしていた。



文句を言いながらも碧と呼ばれた男の子は、ドライヤーを持ってきてくれた。



そんな彼を、チラリと見ると目が合ってしまう。



すると、少しだけ頬を赤くした彼は目を逸らしてしまった。



わぁ……目逸らされちゃった……。

誰だよこいつって感じだよね……はぁ。



そんな事をモヤモヤ考えていると、ドライヤーを受け取った黒髪さんは、私の髪の毛を乾かす。



黒髪さんの指が触れた瞬間……



なんだか久しぶりの人の感触に、胸がきゅっとなって涙が出そうになった。