うちら4人幼馴染、2人の両片思いたちが不器用すぎる!

7月。セミの声が響き渡る中、私たちは一言も口をきかないまま夏休みを迎えようとしていた。
同じマンション。ベランダは隣同士。
なのに、303号室(私の部屋)と304号室(空くんの部屋)のカーテンは、一度も開くことはなかった。
ライングループ【私たち、最高の幼馴染4人組】も、あの日以来、誰も発言していない。完全に機能停止していた。
「真奈、本当にこれでいいの?」
学校の帰り道、瑠香ちゃんが何度も私を呼び止めて、あの日のことを説明しようとしてくれた。
「空とは本当に何もなくて、ただの事故で……!」
「ううん、いいの。瑠香ちゃん、気にしないで」
私は無理やり笑顔を作って、瑠香ちゃんの手を優しく離した。
「私、空くんのこと、もうなんとも思ってないから。……ただの、幼馴染だから」
そう言わないと、自分が壊れてしまいそうだったから。
すぐ隣にいるのに、宇宙の果てよりも遠くなってしまった空くん。
私たちの高校生活最後の夏は、過去最悪の冷戦状態で幕を開けようとしていた――。