うちら4人幼馴染、2人の両片思いたちが不器用すぎる!

「……チッ、あのバカども、本当に鍵閉めやがった」
空くんは真っ赤になった顔をごまかすように、ガシガシと頭をかきながら窓の外を睨みつけた。
私の心臓は、さっき瑠香ちゃんが放った「空は真奈のことが好き」という言葉のせいで、破裂しそうなくらい脈打っている。
でも……空くんの今の嫌そうな、迷惑そうな顔を見て、胸がキュッと締め付けられた。
あ……。やっぱり、空くんにとっては迷惑なんだ……
「……あの、空くん」
「……何だよ」
「ごめんね。瑠香ちゃんたちが、変なこと言って。空くん、私のことなんか女子として見てないのに、あんな風に言われたら嫌だよね……」
嫌われたくなくて、傷つきたくなくて、私はまた自分から予防線を張ってしまった。

【side空】
は? ながまなの奴、今なんて言った?
『女子として見てないのに、迷惑だよね』……?
俺は、瑠香に「お前ら両片思いだ」ってバラされて、心臓が止まるかと思った。
ついに自分の気持ちがバレて、ながまなに拒絶されるんじゃないかって、怖くて死にそうだったんだ。
なのに、あいつの口から出たのは「どうせ私のこと好きじゃないよね」っていう諦めの言葉。
やっぱり、あいつの中に俺はいないんだ。ただの幼馴染としか思ってないから、そんなことが言えるんだ……。
「……あぁ、そうだな。あいつら、本当に余計なお節介だよな」
俺は、最低な嘘をついた。
プライドが邪魔をして、これ以上傷つくのが怖くて、あいつの言葉に同調してしまったんだ。
「……だよね。じゃあ、早く春馬くんに鍵開けてもらお!」
無理に作った私の笑顔を見て、空くんの瞳がさらに冷たく沈んでいくのを、当時の私は気づくことができなかった。