あの崖では重力を恨むな

地球のある崖から悲鳴が聞こえてきた。誰かが飛び降りたらしい。運悪く地球に生きてしまったから、重力の掟通り水面に落ちていく。悲鳴は止まない。そしてある女性が叫んだ。「重力のせいで・・・・・・っ、地球に生まれるんじゃなかった!」すると一斉に水面が波打ち、大きな波が押し寄せた。
ここは殺風景な空間。崖の所有者が静かに口角を上げた。「重力のせいではない。波で流されたのだ」