ぴんくの忘れ物

 「あら?」とママが首を傾げた。部屋の大掃除をしていた時の話し。

「明美、あんた宛ての手紙があるわよ?」

「手紙?」

振り向くと「ほらこれ」とママが手渡してきた。

宛名に“アホへ”と書いてある。

“大佐へ。1人にすんなヨ。by日本軍より”とピンクのペンで女性の字で書いてあり私は1人恐怖した。

手紙が見つかる3ヶ月前、陸上自衛隊員だった弟が理由不明で自殺したばかりだったからだ。