「見たいんじゃなくて?」
「…っ」
色っぽい唇にぷくっと膨らんだ頬、もう動けないと思った。
眞尾先輩の前から、私…
戻れない。
もう一度目を合わせてしまったら、きっと…
「桜木、ついてる」
スッと手が伸びて来た。
「な、何してるんですか…!」
きゅっと私の頬を掴んだから、ちっとも痛くない手でつまんで。
「眞尾先輩…」
「桜木、食べないの?」
「食べます、けど…」
まだひとくちしか食べてない大福は少しあんこが顔を覗いて、でもふたくちめを食べる気になれなかった。
きゅっと触ったままだったから、眞尾先輩が。
「じゃあ俺が食べていい?」
「え…?」
ふいに近付いてくる、私の視界には眞尾先輩しか見えなくて。
たぶんね、目を閉じる間もなかった。
だって一瞬だったから、ほんの一瞬で何も見えなくなったの。
ぱくっと頬張る眞尾先輩しかー…
「…んっ」
熱のこもった息が漏れる、それはほんのり甘くて。
大福なんかより柔らかい眞尾先輩の唇が、触れたから。
「…って何ですか!何してるんですか!?」
「え、何が?」
「今のは私の大福を食べていいかって話じゃ…っ」
ふっと声を漏らして笑ってた、私を見て。
それは子供みたいなのに、私を見る瞳は男の人だから。
「だから言ってるじゃん、桜木可愛いからって」
「何言ってるんですかっ」
でもね、本当は避けれた。
避けようと思えば出来たの、でも出来なかった。
近付いてくる眞尾先輩に胸が高鳴って、動きたくなかった。
だってー…
「桜木って、どっちが好きなの?」
眞尾先輩の温かい手が私の頬に触れる、今度は撫でるように優しくて。
じっと私のことを見つめてた、きょとんとする私を…
「そっちと、こっち」
「え…?」
スッと眞尾先輩が視線をズラしたところ、それは私の手の中にあった食べかけの大福で。
思わず下を向いてしまった、大福と目を合わせるみたいに。
「あ、そっちなんだ」
「違…っ」
顔を上げてハッとする、眞尾先輩と目が合ったから。
眞尾先輩も私を見てたから。
思わず、違うって言いそうになった自分に恥ずかしくなって。
「じゃあどっち?」
ふっと笑って、さらに近付こうとする。
眞尾先輩の触れたところが熱い、そこから熱が広がって体中が火照ってドキドキ心臓が騒ぎ出すから。
「桜木」
たぶん最初から気付かれてた、ずっとバレてた。
だからここでは食べないって眞尾先輩は言ったんだ。
あれはそうゆうことですよね?
私のこと、試してー…
「好きだよ」
「…っ」
色っぽい唇にぷくっと膨らんだ頬、もう動けないと思った。
眞尾先輩の前から、私…
戻れない。
もう一度目を合わせてしまったら、きっと…
「桜木、ついてる」
スッと手が伸びて来た。
「な、何してるんですか…!」
きゅっと私の頬を掴んだから、ちっとも痛くない手でつまんで。
「眞尾先輩…」
「桜木、食べないの?」
「食べます、けど…」
まだひとくちしか食べてない大福は少しあんこが顔を覗いて、でもふたくちめを食べる気になれなかった。
きゅっと触ったままだったから、眞尾先輩が。
「じゃあ俺が食べていい?」
「え…?」
ふいに近付いてくる、私の視界には眞尾先輩しか見えなくて。
たぶんね、目を閉じる間もなかった。
だって一瞬だったから、ほんの一瞬で何も見えなくなったの。
ぱくっと頬張る眞尾先輩しかー…
「…んっ」
熱のこもった息が漏れる、それはほんのり甘くて。
大福なんかより柔らかい眞尾先輩の唇が、触れたから。
「…って何ですか!何してるんですか!?」
「え、何が?」
「今のは私の大福を食べていいかって話じゃ…っ」
ふっと声を漏らして笑ってた、私を見て。
それは子供みたいなのに、私を見る瞳は男の人だから。
「だから言ってるじゃん、桜木可愛いからって」
「何言ってるんですかっ」
でもね、本当は避けれた。
避けようと思えば出来たの、でも出来なかった。
近付いてくる眞尾先輩に胸が高鳴って、動きたくなかった。
だってー…
「桜木って、どっちが好きなの?」
眞尾先輩の温かい手が私の頬に触れる、今度は撫でるように優しくて。
じっと私のことを見つめてた、きょとんとする私を…
「そっちと、こっち」
「え…?」
スッと眞尾先輩が視線をズラしたところ、それは私の手の中にあった食べかけの大福で。
思わず下を向いてしまった、大福と目を合わせるみたいに。
「あ、そっちなんだ」
「違…っ」
顔を上げてハッとする、眞尾先輩と目が合ったから。
眞尾先輩も私を見てたから。
思わず、違うって言いそうになった自分に恥ずかしくなって。
「じゃあどっち?」
ふっと笑って、さらに近付こうとする。
眞尾先輩の触れたところが熱い、そこから熱が広がって体中が火照ってドキドキ心臓が騒ぎ出すから。
「桜木」
たぶん最初から気付かれてた、ずっとバレてた。
だからここでは食べないって眞尾先輩は言ったんだ。
あれはそうゆうことですよね?
私のこと、試してー…
「好きだよ」



