君がいた夏の終わりに


別れ話は思ったより穏やかだった。



怒鳴ることもなかった。



責めることもなかった。



泣きながら、

お互いの話を聞いた。



「嫌いになったわけじゃない」



Kくんが言った。



Mちゃんも頷いた。



わかっていた。



そんなこと。



嫌いになったなら、

こんなに苦しくない。



本当に苦しいのは、

今でも好きだからだった。