たとえ世界から「ごめん」が消えたって、



「さっきはごめん」


謝れば済むと思っている僕は今日もまた、
口先だけの「ごめん」を言う。


彼女は困ったように眉を下げて、

「わたしこそ、ごめんね」

と、へたくそに笑う。