小学生の頃、男の子にひどいことをされた。
今となっては、大したことじゃなかったのかもしれない。でも当時の私には、世界が終わったみたいに感じられた。学校に行くのが怖くて、教室の扉を開けることさえできなくなって——気づいたら、ずっと布団の中にいた。
このまま男の子と同じ場所で生きていかなきゃいけないなら、逃げてしまいたい。
そう思った私が選んだ答えが、女子校だった。
得意でもない勉強を歯を食いしばって頑張った。塾にも通った。睡眠を削って、遊ぶ時間も削って——それでも合格できたのは、きっと必死だったからだと思う。
晴れて女子校に入学した春、私はようやく息ができた気がした。



