キーンコーンカーンコーン……。
放課後。
長かった地獄(天国)の授業がすべて終わり、私は「ちょっと用事があるから!」とそーちゃんを教室に残し、猛ダッシュで校舎の裏手にある、誰も来ない古い渡り廊下へと駆け込んでいた。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ!!」
壁に背中を預け、ずるずるとその場にしゃがみ込む。
静かな廊下に、私の激しい呼吸の音だけが響く。
手で顔を覆うけれど、そーちゃんに触れられた手のひらも、見つめられた目も、全部が熱を持っていてジンジンと痺れているみたいだ。
そして──私の胸の内でせき止められていた、限界オタクとしての感情が、ついに決壊した。
「うわああああああああああああああああああああああん!!!! 格好良すぎるんだよおおお、そーちゃんんんんん!!!!」
誰もいないことをいいことに、私は両手で頭を抱えて地響きのような大絶叫をかました。
「なにあれ!? お弁当箱になりたいって何!? 嫉妬で狂いそうって何!? 少女漫画のヒーローでもそんなこと言わないよ!! しかも何あの顔! 距離ゼロになったとき、まつ毛長すぎて、お肌綺麗すぎて、全人類がひれ伏すレベルのイケメンだったじゃん!! 無理!! 近い!! 死んじゃう!!」
床を狂ったようにローリングしたい衝動を必死に抑え、自分のブレザーの胸元をぎゅっと掴む。
「『もっとこっちおいで』って言われたとき、本当は嬉しすぎてその場でそーちゃんの胸にダイブして、一生離れたくないって大号泣したかったわよ!! なんで私はあんなに『もう!』とか言って突っぱねちゃうの!? 私のバカ! ツンデレのツンがいらない! 10割デレになりたい!!」
はぁ、はぁ、と息を切らしながら、真っ赤になった顔を膝に埋める。
お弁当のとき、周りの目が恥ずかしくて「離して」なんて言っちゃったけど。
本当は、そーちゃんが私の手を握ってくれたとき、嬉しくて嬉しくて、心の中でしっぽをちぎれるくらい振っていたのだ。
「もう……本当に生きてるのが辛い……。好きすぎて、心臓が何個あっても足りないよぉ……」
夜のベッドの上だけじゃ足りず、ついに学校の敷地内でも限界突破して叫び散らかしてしまう。
そんな私の気持ちを1ミリも知らないそーちゃんは、今頃きっと「ゆっちゃん、用事終わったかなぁ?」と、教室で首を長くして私を待っているに違いない。
「……早く、教室戻らなきゃ。また、ぎゅってしてもらうんだから……っ」
私は顔の赤みを必死に手で扇いで冷ましながら、大好きな「そーちゃん」が待つ教室へと、足取り重く(心はスキップで)戻っていくのだった。
放課後。
長かった地獄(天国)の授業がすべて終わり、私は「ちょっと用事があるから!」とそーちゃんを教室に残し、猛ダッシュで校舎の裏手にある、誰も来ない古い渡り廊下へと駆け込んでいた。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ!!」
壁に背中を預け、ずるずるとその場にしゃがみ込む。
静かな廊下に、私の激しい呼吸の音だけが響く。
手で顔を覆うけれど、そーちゃんに触れられた手のひらも、見つめられた目も、全部が熱を持っていてジンジンと痺れているみたいだ。
そして──私の胸の内でせき止められていた、限界オタクとしての感情が、ついに決壊した。
「うわああああああああああああああああああああああん!!!! 格好良すぎるんだよおおお、そーちゃんんんんん!!!!」
誰もいないことをいいことに、私は両手で頭を抱えて地響きのような大絶叫をかました。
「なにあれ!? お弁当箱になりたいって何!? 嫉妬で狂いそうって何!? 少女漫画のヒーローでもそんなこと言わないよ!! しかも何あの顔! 距離ゼロになったとき、まつ毛長すぎて、お肌綺麗すぎて、全人類がひれ伏すレベルのイケメンだったじゃん!! 無理!! 近い!! 死んじゃう!!」
床を狂ったようにローリングしたい衝動を必死に抑え、自分のブレザーの胸元をぎゅっと掴む。
「『もっとこっちおいで』って言われたとき、本当は嬉しすぎてその場でそーちゃんの胸にダイブして、一生離れたくないって大号泣したかったわよ!! なんで私はあんなに『もう!』とか言って突っぱねちゃうの!? 私のバカ! ツンデレのツンがいらない! 10割デレになりたい!!」
はぁ、はぁ、と息を切らしながら、真っ赤になった顔を膝に埋める。
お弁当のとき、周りの目が恥ずかしくて「離して」なんて言っちゃったけど。
本当は、そーちゃんが私の手を握ってくれたとき、嬉しくて嬉しくて、心の中でしっぽをちぎれるくらい振っていたのだ。
「もう……本当に生きてるのが辛い……。好きすぎて、心臓が何個あっても足りないよぉ……」
夜のベッドの上だけじゃ足りず、ついに学校の敷地内でも限界突破して叫び散らかしてしまう。
そんな私の気持ちを1ミリも知らないそーちゃんは、今頃きっと「ゆっちゃん、用事終わったかなぁ?」と、教室で首を長くして私を待っているに違いない。
「……早く、教室戻らなきゃ。また、ぎゅってしてもらうんだから……っ」
私は顔の赤みを必死に手で扇いで冷ましながら、大好きな「そーちゃん」が待つ教室へと、足取り重く(心はスキップで)戻っていくのだった。



