婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


俺は目の前の少年に声をかける。



「お前、リオと言ったな」

「はい、リオですっ」



リオは可愛いらしい声と小さな体で元気よく返事をする。



「気に入った、今日からお前を俺の専属執事に任命する。俺が屋敷にいない時は自由にすればいい。だが俺に呼ばれたらすぐに来い」



すると、目の前のリオは顔を青くしている。



「えっ……」



その嫌そうな反応が俺の婚約者リリィを思い出させる。


俺はその姿が、おかしくて口角が自然と上がるのを感じながら詰め寄る。



「なんだ嫌か?」



すると目の前のリオは慌てながら



「い、いえっ、そんな事はありません!お任せ下さい!」



引き攣って笑う目の前の少年リオ……くくっ……こいつもまたおもしろい奴だ。




さて、俺のこの違和感がなんなのかゆっくりと暴いていこうじゃないか。