ギルside
手元にある書類から顔をあげると俺は、目の前の光景に驚き目を見開く。
俺の目の前にいるのは茶色のショートカットの髪に、不自然なほどサイズの合わない執事服を着た小柄の少年。
だけれど……驚いたのはそこではない。
少年の瞳は、俺の婚約者と同じ澄んだ空色の瞳だったからだ。
さらに目の前の少年は、愛しいリリィと同じように愛くるしい瞳で俺を見つめる。
その瞳に俺の胸がドキリと音を立てる。
目を逸らせなくなった俺は、いつの間にか吸い込まれるようにその瞳を見つめ続けていた。
それと同時に、この少年に物凄い違和感が沸き起こる。
なんだ……?リリィに似てないか……?
いやいや……待て……
流石にあのお転婆でも、こんな大規模な捜索が始まっているのにわざわざ俺の屋敷に現れるだろうか?
そんな斜め上の発想……ないよな?



