婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


リリィside



私は今、男装執事リオとしての仕事先を探していた。



ちょうど仕事先を紹介してくれるというおじさんが、私に声をかけてくれたところだった。



「お、今1件だけ衣食住付きで給料も他のところより倍の給料で急募があるんだが、どうだい?ここにするかい?」


「本当ですかー?!倍の給料に衣食住付き?!そこにします!!」



私はいい条件に釣られて、当たり前に即答する。


なんてタイミングがいい求人なのっ!きっと私に神様が味方をしているに決まってる!


嬉しさに目を輝かせ、私はすごくすごく浮かれていた。



「その代わり少しばかりここの公爵様は厳しいんだが……、君頼りなさそうな感じだけど本当にがんばれるかい?大丈夫?」



喜んで即答する私に目の前のおじさんは、少しだけ心配そうな目で見てくる。