婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


なにかしでかすのではないかと急いで来たのだが、一足遅かったみたいだ。

俺の目の前で感動している両親には悪いが……、これは俺から逃げたのだろう。




本当にあいつは……やってくれたなリリィ。

俺をこうも振り回すとは、やはりとてもおもしろい……くくっ……流石だ。

俺から逃げれるとでも思っているのか?

受けてたとう……、地の果てまで追い掛けてやろうじゃないか。



リリィのその手紙をそっと折り畳むと胸のポケットにしまい、俺はリリィの両親に微笑むと立ち上がった。



そして俺の引き連れてきた騎士たちに指示を出す。



「即座にレイヴン公爵家のすべての力を動かす。我が婚約者を何がなんでも探し出せ!今すぐ全力で捜索を開始しろ!」