そしてバランスを崩した私がふわっとギルの胸の中に飛び込むと耳元に唇を寄せ、低く甘い声で囁く。
「リリィどこへ行くつもりだ?お前の居場所は、私の隣だ。わかっているのか?」
「……!!に、逃げようなんて、そんな…き、気のせいじゃないですか?!?!」
視線を泳がす私に不敵に綺麗な顔で笑うギルは
「ほぉ…逃げようとしていたのか…この私を池に落とした度胸は、やはり流石だなぁ?」
「なっ…!!ま、また脅す気?!」
「くくっ…本当にお前は可愛いらしい」
そう言って笑うギルの笑顔は、いつもと違い心から笑っているように見えた。その姿は少しだけ私の胸をドキリと鳴らした…。



