婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


そんなことを考えている間に、お父様に向きなおったギル様は



「ロゼッタ侯爵、次回の夜会でリリィ嬢には私のパートナーとして同伴をお願いしたいのですが……」



そう言って申し訳なさそうな顔をする。



何よその顔……!
本当は裏で私を脅してる悪魔のくせにっ!



「おぉ…!うちの娘が公爵様のパートナー?!とても光栄ですなぁ!

ただ……、うちのリリィに公爵様のパートナーが務まるだろうか?」



そう言ってお父様は、少し悩んでいる様子だった。



きっと他の令嬢なら泣いて喜ぶこの提案、私はごめんよっ



お願いだからお父様断って!この笑顔に騙されてはダメなんだからっ!!



必死にお父様を応援をする私。



そして、悩むお父様にギル様はよけいな一言を添える。



「とてもリリィ嬢は元気で愛らしく素晴らしい。是非とも次回の夜会でパートナーをお願いしたい、ダメ…でしょうか?」



ギル様は平気で淡々と嘘をつき、とてもキラキラとしたスマイルでお父様にお願いをしている。



この人、二重人格すぎるでしょ……
あぁ……おねがいっ!
お父様騙されないでぇ……!!