婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~


───バァァアンッ


勢いよく開く窓


「ルリ!!じゃあね!!」



そんな元気な明るい声と共にふんわりと広がるドレスを纏った女の子が落ちてくる。



私は落ちてくる場所に瞬時に移動し、両腕を広げその体を受け止めた。



──ポフッ



私の腕の中にすっぽり収まったその華奢で柔らかな彼女に私は息を飲んだ…。


綺麗な澄んだ水色の瞳をキョトンと丸くさせ、淡いピンクの髪の毛は太陽の光を浴びてキラキラと輝いていた。そして彼女からとても甘く心地よい匂いがした。



この間は、泥まみれで分からなかったが…あまりにも可愛いらしいその姿に私の胸は不覚にもまた音を立て出した…。