その騒がしい声に耳を傾けていると、聞き覚えのある声と名前が降ってくる。
「ルリ!やだやだやだやだ!私は絶対に行かないから!」
「リリィ様!お願いですからギル様がお待ちしておりますのでご準備をお願いしますっ!」
「あの人わざわざ屋敷まで来るなんて、私の事すごく怒ってるんだよ?!私が悪いけど怖いの!!無理!私は逃げるんだから!!」
「あ!!リリィ様!おやめください!!!!ここは三階ですよ!!」
そんなやり取りに瞬時に察知する。
まさか……、また飛び降りる気か……?
……あのお転婆なら……やりかねない
そして、俺は思った。
これはもの凄いチャンスなのかもしれないと
その瞬間、無意識に口角があがっていく。
こんな絶好のチャンスをこの俺が逃すわけがないだろう?リリィ
……逃げれると思うなよ……
すぐに行動をするために、ロゼッタ侯爵に許しを貰うと、声の聞こえる窓の元へ俺は急いでむかう。



