驚いた彼の綺麗な瞳が大きく見開き、パチリと視線が交わる。
空から令嬢が降ってきたら、そりゃあ驚くよね……?!だけれど……、そんなことより……っ!!!
早く退いてくれないかな?!?!
「……は?」
私の思いは届かないまま、そんなギル様の声が聞こえた次の瞬間。
ズドーーーーーン!!バッチャーーーン!!
ギル様を巻き添いにした私は、落下する時にいつの間にか外れてしまっていた命綱が機能することなく、すぐ側にある池に二人で仲良くダイブしたのだった。
ぶくぶくぶくぶく……
「「ぷはっ!!!」」
二人の思い切り息継ぎをする音だけが、夜の庭園に響き渡った。
カーテン全然使えないじゃんっ!と、最悪な気分で水面から顔を出した私の目の前で、同じくびしょ濡れになったギル様が驚いた顔をして私を見つめている。
二人の間に、とても気まずい空気が流れる。
あ、あはっ……そうでした。この人も巻き添いにしてしまったんだった……。や、やってしまった……流石に他人を巻き添いにしたのは……やばいよね……?
「え、えへへ……ご、ごめんあそばせっ……えへっ……」
とりあえず令嬢らしく謝ってみたけれども、目の前でポカーンとしている彼は、未だに状況を理解していない様子だった。



