婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】編集中


心の中で謝った私は、ルリに追いつかれる前に──飛び降りた。


「じゃあ、いってきまぁーす!!!いやっほぉぉおおぉい!!!」

「リリィ様ぁあぁあぁあ!!!!」


ルリの悲痛の叫びが聞こえる中、私は風を全身で浴びて落下していく。

ごめんねルリっ!子猫を助けてあげなきゃいけないから今は止まれないのっ!

私は気持ちのいい浮遊感を感じながら、着地する場所に狙いを定めていく。


すると、まさかの出来事が起きる。


着地する場所に、スっと一つの人影が現れたのだ。

あまりの予想外の出来事に、私は落下しながら目を大きく見開いた。


まってまってまってっ!!なんでここに人がいるの?!てゆーか、この人……

ギル・レイヴンじゃない?!


あと少しで着地だというのに、落ちてくる私に気づかないギル様に大声で叫んだ。

「ど、どいてぇぇぇえええぇ!!!!!」

ギル様は私の叫び声に反応して、キョロキョロと庭園を見渡す。

「そ、そっちじゃない!上よ、上!!」

そんな私の焦る声に、ギル様はやっと上空を見上げた。


だけれど、もう遅かった。