一週間後、母は彼氏と仲直りしたのかまた向こうの家へと戻って行った。
私はというと、相変わらず答えは出せないまま。日常をそのまま過ごしている。
学校は期末試験期間。
テストだから帰りも早い。葵や由乃、拓真は一緒に勉強するといって図書館へ。私も誘われたけど、今日は断って帰ることにした。
朔と千雅は、用事で先に帰っていった。
まだ陽が高い。
早く学校が終わるテスト期間はちょっとした非日常を感じる。
家に帰ってテスト勉強をしないといけないけど。なぜか今日は寄り道をしたい気分だった。
少しだけ遠回りをしてみよう。そのくらいならいいよね。
私はいつもの道とは違う、遠回りの道を進む。
適当に家の方面に向かって歩いていると、広く綺麗な公園にたどり着く。
まだ早い時間だからか、公園では小さい子供が数人、親に見守られて楽しそうに遊んでいた。
「こんなとこに公園あったっけ……?」
何故かその様子に心が惹かれて、たまたま目に入った綺麗なベンチに座って風景を眺める。
「ここ、いいな」
ひらけていて気持ちいい。
敷地が広く、ベンチから遊具も離れていて落ち着ける。
のんびりとまどろんでいると、誰かから見つめられているような気配を感じる。
気配のする方へゆっくりと顔を向けると、5歳くらいの男の子と4歳くらいの女の子が手を繋ぎながらこちらをじっと見つめていた。
……凄い見られている。
え、親御さんはどこに……迷子……?
気まずい。
それでも迷子だったらどうしようと思い、声をかけてみる。
「えっと……どうしたの?パパとママいなくなっちゃった?」
子供達は無言で私を見つめ続ける。
「……」
「……」
どうしよう。
こういう時どうしたら、怖がらせちゃうかもしれないし……。
戸惑っていると急に男の子はニコッと笑い、話し始める。
「パパは今お仕事なの!ママは今いないけど、後でちゃんとくるよ!」
……? もしかして、トイレかな?……え、でもこんな小さい子二人置いて行く?もしかしてお母さんに待っててって言われて待てずに動いちゃったとか……?え、でも……。
よくわからない状況。とにかく二人きりは危なすぎると慌てる。
このままにしておくこともできず、お節介かもと思いながら子供達に声をかけた。
「そっか……ママ、どこにいるかわかる?おねぇちゃんがママに会えるまで一緒について行こうか?」
とにかく近くを探して待ってみて、それでも見つからなかったら警察に電話しよう。
子供達は言葉の意味を考えるように首を傾げ、答えが出ると元気に答える。
「「うん!!」」
「行こう〜!」と無邪気な子供達。見ていて可愛らしい。
ニコニコ笑う二人の姿に既視感を覚える。
不思議な感覚に私は動きを止めた。
でも、思い出そうと思考を巡らせる前に子供達は遊具の方へと進んでしまい、私は急いで立ち上がり二人を追いかけた。
「ちょ、ちょっと待ってー!!」


