愛理が目を輝かせる。
「そこ、喜ぶところじゃないから。愛理が大変になるだけだよ?」
「あ、そっか。そうだった」
愛理は肩をすくませて、ふふふと笑った。自分が当事者だと忘れるとは、なんて能天気なのか。
(まぁ、そこが愛理のいいところでもあるんだけど)
でも今はそうじゃない。もっと真剣に考えなくてはならないときなのだ。
「この際、お父様に彼氏がいるって打ち明けたほうがいい。縁談はなしにしてって」
「それができたら帆奈美ちゃんに代役なんてお願いしないよ。お父さん、やっとお見合いに漕ぎつけたって乗り気なんだもん。そんなこと言ったら、絶対に半殺しにされちゃう」
愛理は自分を掻き抱くようにして体をぶるっと震わせた。演技がかっているのに憎めないのが困ったものだ。
「それじゃ、どうするの? このまま会い続けていたら、いつか代役がバレるかもしれない。そうしたら、もっとまずいんじゃないの?」
なにしろ相手は三木屋フーズを傘下に収める大企業の御曹司。不届き者!と怒りを買ってしまう。
それだけならまだいい。三木屋フーズの経営になんらかの悪影響が及ぶことだって考えられる。自分の言動のせいでそんな事態に陥ったら……と考えると、震えたいのは帆奈美のほうだ。
「そこ、喜ぶところじゃないから。愛理が大変になるだけだよ?」
「あ、そっか。そうだった」
愛理は肩をすくませて、ふふふと笑った。自分が当事者だと忘れるとは、なんて能天気なのか。
(まぁ、そこが愛理のいいところでもあるんだけど)
でも今はそうじゃない。もっと真剣に考えなくてはならないときなのだ。
「この際、お父様に彼氏がいるって打ち明けたほうがいい。縁談はなしにしてって」
「それができたら帆奈美ちゃんに代役なんてお願いしないよ。お父さん、やっとお見合いに漕ぎつけたって乗り気なんだもん。そんなこと言ったら、絶対に半殺しにされちゃう」
愛理は自分を掻き抱くようにして体をぶるっと震わせた。演技がかっているのに憎めないのが困ったものだ。
「それじゃ、どうするの? このまま会い続けていたら、いつか代役がバレるかもしれない。そうしたら、もっとまずいんじゃないの?」
なにしろ相手は三木屋フーズを傘下に収める大企業の御曹司。不届き者!と怒りを買ってしまう。
それだけならまだいい。三木屋フーズの経営になんらかの悪影響が及ぶことだって考えられる。自分の言動のせいでそんな事態に陥ったら……と考えると、震えたいのは帆奈美のほうだ。



