グッズをゲットしようと、ウキウキ気分で会場内のショップに向かった。
開始時刻までかなり余裕があるのに、ショップには人だかりができている。
(やっぱり大人気よね)
人の波に紛れながら目当てのグッズを探していると、ふと視界の端に違和感を覚えた。
屋内だというのに黒いサングラスをかけ、顔のほとんどを隠すようにつばの広い帽子を深くかぶっている人物がいたのだ。そのうえ、周囲を警戒するようにきょろきょろと視線を動かしている。
(なんだろう、この既視感)
その立ち姿にどことなく見覚えがあった。
気のせいかな思いながらも、もう一度そちらへ目を向けたとき――。
「あっ」
声が漏れた。
同時に、その人物の動きがぴたりと止まり、ゆっくりとこちらを振り向いた。
(――え?)
サングラス越しに目が合った瞬間、帆奈美の心臓が震えた。
宏臣の母、凪子だったのだ。帆奈美を見て、表情が凍りつく。まずいところを見られたという顔だ。
凪子はくるりと背を向け、そのまま人混みの中へ紛れようとしたが、人が多すぎて思うように進まない。
開始時刻までかなり余裕があるのに、ショップには人だかりができている。
(やっぱり大人気よね)
人の波に紛れながら目当てのグッズを探していると、ふと視界の端に違和感を覚えた。
屋内だというのに黒いサングラスをかけ、顔のほとんどを隠すようにつばの広い帽子を深くかぶっている人物がいたのだ。そのうえ、周囲を警戒するようにきょろきょろと視線を動かしている。
(なんだろう、この既視感)
その立ち姿にどことなく見覚えがあった。
気のせいかな思いながらも、もう一度そちらへ目を向けたとき――。
「あっ」
声が漏れた。
同時に、その人物の動きがぴたりと止まり、ゆっくりとこちらを振り向いた。
(――え?)
サングラス越しに目が合った瞬間、帆奈美の心臓が震えた。
宏臣の母、凪子だったのだ。帆奈美を見て、表情が凍りつく。まずいところを見られたという顔だ。
凪子はくるりと背を向け、そのまま人混みの中へ紛れようとしたが、人が多すぎて思うように進まない。



