帆奈美が訝しんでいると、男性は胸元からカードのようなものを取り出した。それを帆奈美に差し出す。
「私はこういう者です」
名刺だ。そこに書かれている情報を目で追って、「ええっ!?」と声が出た。
東城コンツェルン、そして副社長秘書と書かれていたのだ。
「……宏臣さんの秘書、さん?」
「はい。日高と申します。突然の訪問、失礼いたします。ちょっとお時間よろしいでしょうか」
彼の母親に続く思いがけない来訪に、言葉が出てこない。どうして彼の秘書が帆奈美を訪ねてくるのか。
理由がわからず戸惑わずにはいられない。
帆奈美は名刺を手にしたまま、ただただ彼を見つめ返した。
「驚かせてしまい申し訳ありません。副社長からあなたのお話は伺っています。代理でお見合いにいらしたことも、あなたとの結婚を考えていることも聞きました」
「宏臣さんから?」
「はい」
結婚はもちろん、代理お見合いの話まで聞いているなら、宏臣が信頼している相手なのだろう。その言葉で不信感が吹き飛ぶ。
「私はあなたの味方ですから、身構えないでいただけると助かります」
「それで、どういったご用件で?」
「私はこういう者です」
名刺だ。そこに書かれている情報を目で追って、「ええっ!?」と声が出た。
東城コンツェルン、そして副社長秘書と書かれていたのだ。
「……宏臣さんの秘書、さん?」
「はい。日高と申します。突然の訪問、失礼いたします。ちょっとお時間よろしいでしょうか」
彼の母親に続く思いがけない来訪に、言葉が出てこない。どうして彼の秘書が帆奈美を訪ねてくるのか。
理由がわからず戸惑わずにはいられない。
帆奈美は名刺を手にしたまま、ただただ彼を見つめ返した。
「驚かせてしまい申し訳ありません。副社長からあなたのお話は伺っています。代理でお見合いにいらしたことも、あなたとの結婚を考えていることも聞きました」
「宏臣さんから?」
「はい」
結婚はもちろん、代理お見合いの話まで聞いているなら、宏臣が信頼している相手なのだろう。その言葉で不信感が吹き飛ぶ。
「私はあなたの味方ですから、身構えないでいただけると助かります」
「それで、どういったご用件で?」



