泉くん、溺愛しないで。

『わたし』が、なくなった日。


それは、『家族』が、いなくなった日。


そして、私の世界から、『男の子たち』がいなくなった日。


過去の出来事が原因で、極度の男嫌いになってしまったわたし。


男の人と話するのはおろか、目すら合わせられない。


『なんで?なんでそんなことするの……?』


ずっと、言い続けてきた。


『いいよねあんたは。可愛いだけでチヤホヤされてさ』


そんなつもりないって言うのに。


だから。男も女も嫌いになっていって今に至る。


するとなんでか、後輩のイケメンくんが克服に協力してくれることに。


「ちょ、泉く……っ」


「頑張ってくださいよ、西原先輩〜」


「っ、」


徐々に溶かされていく心。


日に日に甘くなる泉くんに、わたしの限界はすぐそばまできていて───