幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

*  *  *

「澪」

1限目が終わり休み時間になると仁くんが私に声をかけてくる。

いつもより冷たい。

けど朝呼んできた時よりは全然優しい。

「何」

私は冷たく返す。

自分の恋人の心は違う人の中にある。

その事実で胸が痛めつけられる。

「・・・・・・来てくれ」

私は素直に仁くんの背中について行った。

「・・・・・・」

仁くんが・・・・・・好きだなぁ・・・・・・。

前にも同じことを思った。

でも前はこの上ない幸せに包まれてたけど、今は―――。

泣き出してしまいたい。

走ってしまいたい。

顔が歪んでも泣きじゃくりたい。

それくらいに心がぐちゃぐちゃになっている。