幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

「鈴舞さん」

学校の帰り、家のドアに手をかけると後ろから声をかけられた。

仁くんの車が去った後だから狙ってきていることが確かだった。

「南谷さん、何ですか」

私は振り向かずに言う。

仁くんがいないときのこの人は本当に何をしでかすか分からないから。

背を向けるほうが危ないかもしれない。

でも南谷さんは目を合わせたほうが火が付くから。

「警戒しないでよね」

そう言いながら私に一歩ずつ近付いてくる。

「仁がずっと昔から愛してる人、知ってる?」

私の真後ろに立って耳元で囁く南谷さん。

「っ・・・・・・!?」

私は目を大きく見開いて南谷さんの顔を見る。

「やっと目合った」

にっこりと笑う南谷さん。

「ばぁいばい」

そう言って歩いていく南谷さん。

・・・・・・。