幼なじみがこんなにも私に恋していたなんて

私に向かって両手を開いて私を見つめる仁くん。

私は吸い込まれるように仁くんの腕の中に入った。

仁くんは強く、でも、優しく私を抱きしめる。

箱が仁くんに当たらないように箱を持つ右手の関節を曲げずに左手だけを仁くんの背に回す。

仁くんの香りに包まれて。

仁くんの温かさに包まれて。

この上ない多幸感に包まれる。

ただ仁くんといる幸せを噛みしめる。

「箱」

仁くんがそう言いながら少し私から離れる。

「・・・・・・?」

箱とだけ言われたのでなんのことか分からずぽかんと仁くんを見ると仁くんはまた口を開く。

「その顔可愛いから禁止――はしたくないから俺の前以外で禁止」

そう言いながら仁くんは右手の人差し指を私の鼻に当てた。

「っ・・・・・・!」

「それも。可愛すぎるから禁止。で、箱。家帰ってから開けろ。良いな?」

仁くんの言葉に恥ずかしさを感じながらも私は目を伏せながら頷く。

「愛してる」

「っ・・・・・・」