こっちを向いてよ、千歳くん。


そう言われて、私は昨日の行動を思い返す。



千歳くんと出会って。


身長でからかわれて。


クラス表を見てくれるって言ってくれて。



その後―――突然、冷たくなった。


なにも、おかしなことはしていないはずだ。




「うーん。やっぱり何にもやってないよ、私!」


「ふーん……? こういうのは本人に聞いてみるのが早い気がする」


「えー。気まずくない?」


「猛アタックはするのに、そういうところは気まずいって思うのね……」



そう言って、また芹奈はあきれたように笑った。





でも―――聞いてみる、か。


このままだと、それこそ一生。この状況は変わらない気がする。



「……芹奈! やっぱり私、今度聞いてみる!」


「おお、急にやる気でた?」


「うん! このままじゃ変わらないもん」



私が胸を張って笑うと、芹奈も笑顔を返してくれた。



「ほんとに。華乃のポジティブ思考大好き」


「えー、照れるなあ」



そう言って、私はまた笑った。