そして慌てて空くんが手を伸ばし桜兎の名前を呼ぼうとした。 「吉岡さ…」 ―――バタン!!! 心が折れてしまった桜兎は、泣きながら空くんから逃げていった。 「…吉岡さん……」 空くんは桜兎の大粒の涙を流す姿に呆然としたまま、部屋に空くんが桜兎の名前を呼ぶ声だけが虚しく静かに響いた…。