猛烈一途なあたしに堕ちろっ!~素っ気ない君に届け私の想い~


「ふぎゃっ」


と変な声が出てしまったが、胸の中にいる事に歓喜しつつ空くんの顔を見上げると整った綺麗な顔が近くにあってドキドキと高鳴るあたしの胸。


その瞬間、自転車があたしの横を走り去っていった。


「前見ないとあぶないっすよ」

そう言って腕が離れていき、何事も無かったかのように歩き出す空くん。


「…えへへ。ありがとう」


相変わらず優しいかっこいい好き…と耳まで赤くなって照れるあたしは前を見れなくて再び俯く。


すると俯き続けるあたしに


「さっきの変な声は色気ないっすね」


と空くんが少し意地悪を言うから、あたしはガバッと顔を上げると


「やっと前見ましたね。危ないんで前見ててください」


そう言うと再び空くんは前を向いて歩き出した。