猛烈一途なあたしに堕ちろっ!~素っ気ない君に届け私の想い~


ひいいいい!やばい!!バレちゃう!!
あたしの後ろを泣きながら走り去っていく女の子。

あたふたしてあたしはその場にしゃがみ込んで頭を手で覆い壁になりきれ!と気合いで壁に同化する。


スタスタと歩いてきた空くんに

「なにしてるんですか?」

と一瞬でバレて顔をあげると空くんに見下ろされるあたし。


「…えへへ。ちょっと…えと…壁ごっこみたいな…?」

と目線を泳がせるあたしに

「…なるほど」


と全然なるほどじゃない顔をして、手を差し伸べてくれる空くん。あたしはその手を握って立ち上がる。


「…あ、ありがとう」

「どういたしまして」

気まずくてなんだか無言になるあたしに


「頭隠して尻隠さずの具現化初めて見ました」

とフッと笑う空くん。

「か、隠れてた訳じゃないから!壁ごっこだから!」

と照れるあたしに

「そういうことにしときます」

と珍しく笑ったままの空くん。


空くんが笑ってる…かっこいい…好き…。