「せ、先輩…ぐすっ。本当の姿見せても…嫌いにならないで…くださいっ…。
今日はまだ勇気ないけど…今度見てくれますか…?ぐすっ」
そう言って不安そうにするあたしに
「そんな無理して見せる必要ねぇよ」
そう言ってくれる。
「でも、先輩には、全部見てほしい…です。好き…だから…。何も隠したくない…。」
優しい先輩に何も隠したくない…。
「うん…わかった…。
キスするときそれ邪魔になるもんな?」
と、冗談を言って笑う先輩。
「な、なに言ってるんですかっ」
泣いてたあたしは慌てて顔を上げる。
「ははっ、やっと顔あげたな?」
そう言って笑う先輩にあたしまで笑いが溢れて、二人で笑いあった。
その後、先輩とちゃんと勉強して帰りは家まで送ってくれた。
朝は最悪な気分だったけど、先輩のお陰で今日は幸せの日になった。
先輩、あたしの素顔を見てもどうか嫌いにならないでください…。あたしも、勇気を出しますね。
と、心でそっと誓った。



