君がいた幕末で


「寝たな」

稔麿が苦笑する。

晋作に抱きついたまま。

れなは完全に眠っていた。

規則正しい寝息が聞こえる。

玄瑞がため息を吐く。

「世話の焼ける娘だ」

「本当にな」

晋作も苦笑した。

それでも。

その声はどこか優しい。