君がいた幕末で


「玄瑞」

「離れろ」

「やだ」

即答だった。

玄瑞が本気で困っている。

私は少しだけしょんぼりした。

「まだ信用してくれないもん」

ぽつりと呟く。

その瞬間。

玄瑞が言葉を失った。

私は続ける。

「でも」

「みんな優しい」

「晋作も」

「玄瑞も」

「稔麿も」

声が少し震える。