君がいた幕末で


「似合っている」

小さな声だった。

だけど。

ちゃんと聞こえた。

私は思わず笑う。

「ありがと」

玄瑞は何も言わない。

ただ少しだけ耳が赤かった。

それを見た晋作と稔麿が。

意味深に顔を見合わせたことに。

玄瑞はまだ気付いていなかった。