君がいた幕末で


玄瑞固まる。

本を読む手が止まる。

れなは気付いていない。

半分寝ている。

「れな」

呼ばれる。

私は目を閉じたまま返事する。

「んー……」

完全に眠たい時の声だった。

玄瑞の心臓が跳ねる。

危険だった。

普段でも可愛いのに。

眠たいれなはもっと駄目だった。