君がいた幕末で


玄瑞の手は温かかった。

少しだけ力が入る。

離れないように。

「れな」

玄瑞が呼ぶ。

私は顔を上げる。

「幸せか」

私は笑う。

涙が出そうになるくらい。

「うん」

玄瑞も笑った。

今度は誰も失わない。

そんな未来を願いながら。

【番外編 恋人になった日々 完】