君がいた幕末で


「返事」

私が小さく言う。

玄瑞は天を仰いだ。

逃げたい。

今すぐ逃げたい。

そんな顔だった。

「晋作」

「稔麿」

「表出ろ」

玄瑞が低い声で言う。

でも二人は全然怖がらない。

むしろ楽しそうだった。

「ほら」

晋作が笑う。

「れなが待ってるぞ」

玄瑞が完全に追い詰められる。

私はちょっとだけ期待してしまう。