君がいた幕末で


禁門の変から一か月。

ようやく穏やかな日々が戻ってきた。

私は縁側で歌っていた。

風が気持ちいい。

空も青い。

こんな日が来るなんて。

少し前までは想像もしていなかった。

歌い終わる。

すると。

視線を感じた。

振り返る。

玄瑞だった。

少し離れた場所で私を見ている。