君がいた幕末で


帰り道。

待っていた人がいる。

玄瑞だった。

木の下で腕を組んでいる。

私は思わず駆け出した。

玄瑞は私を抱き留める。

温かい。

生きている。

夢じゃない。

私は泣きそうになる。

「れな」

玄瑞が名前を呼ぶ。

私は顔を上げる。

玄瑞は少し困ったように笑った。

そして。

優しく言った。