君がいた幕末で


「死なないで」

初めてだった。

こんな風に言ったのは。

ずっと隠していた。

でも。

もう無理だった。

「れな」

玄瑞が名前を呼ぶ。

私は首を振る。

涙が止まらない。

「失いたくない」