君がいた幕末で


その頃。

玄瑞も戦っていた。

刀を握る。

煙で前が見えない。

それでも進む。

れなを迎えに行く。

その約束だけを胸に。

稔麿もいた。

池田屋で生き残った仲間。

本来ならここにいないはずの存在。

歴史は変わっている。

少しずつ。

確実に。

「玄瑞!」

晋作が叫ぶ。

敵が迫る。

銃声が響く。

玄瑞は振り返る。

戦場だった。

生きるか死ぬか。

その境界線。