君がいた幕末で


「無茶するな馬鹿」

それだけだった。

でも。

少しだけ笑ってしまった。

土方らしかった。

屯所の門へ向かう。

そこには。

総司がいた。

朝日を背に立っている。

私は足を止めた。

総司は微笑む。

穏やかな顔だった。

「行くんだね」

私は頷く。

総司は空を見る。

少しだけ咳をした。

でも。

以前よりずっと軽い。