君がいた幕末で


「ちゃんと伝えたかっただけだ」

平助は笑う。

池田屋。

未来の話。

泣いていた夜。

全部思い出していた。

好きになるには十分だった。

しばらく沈黙。

やがて。

平助は立ち上がる。

そして。

れなの頭をぽんと叩いた。

いつもみたいに。