君がいた幕末で


禁門の変前夜。

空は静かだった。

なのに。

京都の空気は張り詰めている。

明日になれば。

きっと何かが変わる。

私は縁側に座っていた。

「ここにいたか」

声がした。

振り返る。

平助だった。

私は少し笑う。

平助も隣へ座った。

でも。

今日は少しだけ静かだった。