君がいた幕末で


「えっと……」

私は苦笑した。

「歴史好きなんですか?」

男は眉をひそめる。

「歴史?」

「コスプレとか?」

「こすぷれ?」

今度は相手が首を傾げる。

話が全く噛み合わない。

私はスマホを取り出した。

時間を確認しようと思ったのだ。

だけど。

画面を見た瞬間、固まった。

「……え?」

圏外。

いや。

そんなことじゃない。

表示されている日付も時間もおかしい。

嫌な汗が背中を伝った。