君がいた幕末で


「玄瑞も出る」

その瞬間。

頭が真っ白になった。

分かっていた。

未来を知っている。

分かっていたはずなのに。

現実になると苦しかった。

立ち上がる。

足元がふらつく。

平助が慌てて支える。

私は首を振る。

違う。

大丈夫じゃない。

全然大丈夫じゃない。