君がいた幕末で


長州。

部屋の中には重い空気が流れていた。

禁門の変は近い。

誰もが分かっていた。

もう後戻りは出来ない。

玄瑞は静かに刀を見つめていた。

「本当に行くのか」

晋作が聞く。

玄瑞は頷いた。

迷いはない。

禁門の変。

長州の未来が懸かっている。

逃げるという選択肢はなかった。