君がいた幕末で


だけど土方は続けた。

「だが」

「池田屋は説明がつかねぇ」

私は顔を上げる。

土方は腕を組んでいた。

険しい顔のまま。

「稔麿が死ぬことを知っていた」

「だから飛び出した」

「それなら辻褄は合う」

部屋が静かになる。

土方は完全には信じていない。

でも。

完全には否定も出来なかった。